幼き頃のそなたを愛する

「それはお誉めの言葉と受け取っていいんですかね?

姫君?」




私と先生は顔を見合いながら笑った。




「もちろんですわ。あにうえ。」


桜の君は小さな手をぱちぱちと叩いて喜んだ。





私は別の場所からも小さな手を一生懸命叩いている音を聞いた。
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