キミが居た病院

 優香は意を決して鏡の方を見た――が、相変わらず布で押さえられたままだった。

 この状況下だったが安心してしまった。

 勝手な予想だが、黒い物体は入れないはずだからだ。

 扉をノックされても開けなければいい。

 鏡も無いのでもうあの人物を見る事はない。

 なぜこの部屋に勝手に出入り出来ないのかは分からなかったが、今はこれ以上考えていても仕方が無い。

「パパっ!! パパ!! 助けて!! 怖いよ!!」


< 131 / 246 >

この作品をシェア

pagetop