キミが居た病院

 そこで優香ははっとした。

 秋人は、脳死の友達の見舞いに来ていると言っていた。

「ねぇ、イトちゃん! 秋人君って知らない!?」

「秋人君? 入院してるの? うーん、苗字とか、分からない?」

 そういえば、苗字までは知らなかった。

「分からない……。脳死の友達のお見舞いに毎日来てるって言ってた」

「その子が、五十嵐さんの所にもお見舞いに来てくれてたの?」

 答える代わりに頷く。


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