キミが居た病院

 ほっとしたのもつかの間、ある疑問が頭に浮かぶ。

 入院していたというなら、お互い夢の中で逢っていた事になる。

「五十嵐さん。……あのね、彼、亡くなったの」


 すぐ反応できなかった。

 思考が停止したかのように、頭が真っ白になる。

「にゅ、にゅうい……」

「うん、入院‘してた’の。さっきね、本当にさっき亡くなったらしいの」
 


 ――嘘だ。


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