キミが居た病院


「彼ね、脳死だったのよ、ずっと。さっき……五十嵐さんが起きる数時間前に息を引き取ったの」

「イトちゃん……そういう冗談って笑えないんだけど」
 
 美沙は悲しそうに首を横に振る。

 本当は、優香も彼女が冗談なんて言っていない事を分かっていた。


「逢いたい」


 ――思わず、そう言っていた。


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