キミが居た病院

「ちょっと遅くなってごめんね。電話を受けていたもんでさ」

「い、いいの。はぁ、はぁ……それよりおばちゃん!」

「ん? どうしたの?」

 聞いたら余計に頭がおかしくなりそうだったが、聞かずにはいられなかった。

 好奇心なのだろうか、それとも恐怖心を勘違いという事で打ち消したかったのだろうか。

 それは優香自身でさえ、きっと分からないだろう。

「はぁ……っ。あのさ、新人さんって今日来てるの?」


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