24年の恋~願いよとどけ~
ある夜、祐から呼び出された。私の家の近くの駅から6駅ほど離れた駅に。私はなんのためらいもなく、兄の家に行くと母に嘘をつき、家を飛び出していった。花火をしようと誘われた。2人っきりではなかったけど嬉しくて嬉しくて…はじめての駅で何も知らない私を迎えに来てくれたのは祐だった。抱きつきたい気持ちでいっぱいだった。でも祐の友達いたから我慢したんだ。花火を楽しんで、祐に送ってもらう途中言われた言葉は、家に泊めてほしい。という事。私の家はとても厳しい家だったので男をつれて帰るなんてもってのほかだった。その日また私たちは野宿した。本屋の裏で。
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