マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
私の呟きに視線を戻したテツヤが腕を掴んできた
「一人か?一緒に飲みに行くか?」

手を思いっ切り払いテツヤを見上げる
『何考えてるの…』


掴まれていた腕を撫でながら言うと
振り払われたのが気にさわったのかテツヤの表情が急に変わった
「は?」

『急にいなくなったのに…』
偶然見かけたテツヤを私がどんな気持ちでやり過ごしたか知らないのは当たり前だけど…

気持ちが重いと言って離れていった時とあまりにも違い過ぎてついていけない

< 130 / 158 >

この作品をシェア

pagetop