マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
「居酒屋で先輩にチーズばっかり盛られて泣きそうになりながら、でも一生懸命食べてた」
『え…』

確かにそんな事もあった気がする。チーズが苦手だと言ったら面白がって沢山お皿に積まれた

私でも忘れてた事を蓮が覚えてるのは不思議なような気恥ずかしいような気がした

だから前にチーズ苦手だよね?って言われたのか
一人納得していると私の呟きにこっちを向いた蓮は悲しそうに笑う

「素直で可愛くて凛としてて、でもどこかぬけてて、いつの間にか…目で追ってた」
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