マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
「だから、先輩が百合さんと付き合いだした時、1番に気になった」
貴女の事が…と囁くように言われ胸がチクチクした


「ごめんね、こんな形でまた傷付けて」
頬を撫でられて身体が小さく震えた

それを感じて蓮の指先が離れていくと寂しく感じる

「専務と僕の親は仲良くてね、百合さんのお兄さんとは同級生でずっと仲が良かったんだ」

またゆっくりと歩き始めた蓮は「会社には内緒、知られたらお互い気を使うでしょ?」と笑った

社内でも蓮と専務さん一家の関わりを知っている人は少ないらしい
< 144 / 158 >

この作品をシェア

pagetop