マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
「今日は駅まで送ってくれるって言うから甘えてみたら先に百合さんが先輩を見つけちゃってね…」
繋いだ手に少しだけ力が入った

『そう…なんだ』
やっと、声が出た時は掠れてた

急に振り向いた蓮が私の頭に手を乗せた

「結果的に百合さんを合わせちゃうし、たくさん傷付たし驚かせたけど…間に合って良かった」
はぁーっと息を吐き出してグッと抱きしめられた

『蓮…蓮の事全然覚えてなくてごめんね、それなのに…ありがとう』
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