マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
『はい…』
自分が情けなくなりながらドレッサーの前に座ってメイクを始める

一番緊張するアイライナーを入れている時に鏡越しに蓮と目が合った

『これでも急いでる!』
「楽しそうだなって思って、焦らなくていいよ」

洋服がクローゼットの外にかけてあってもう決まったんだとホッとした

『あんまり見られたら出来ないからあっち行って』
鏡に顔を戻して後ろの蓮に言う

「なんで、見てたい」
ベッドに腰かけて覗きこもうとする蓮に手元の箱ティッシュを投げた

「暴力反対!」
と笑いながら出ていく蓮を睨んだ後鏡に集中した
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