「俺とキスしてみない?」





やだ、やだ、やだ、やだ、やだ、、





怖い、怖い、怖い、怖い、





「ッ」




走った。
怖くて、怖くて、怖くて。



オトコのヒトを好きになるって
素敵な事だと紀沙羅ちゃんは
言っていたけれど違うよ?
全然違うじゃない。
オトコのヒトなんて、
信じたくないよ・・・・・・




しんどいのも、
少し熱があるのも、
体を冷やしては
いけない事も忘れて。
無我夢中で走った。





「寒くなってきたかも、、
 暖まれって紀沙羅ちゃんに
 言われたのに。
 ヤバイ。本当に、駄目。
 眼の前がぼやけてきた、
 足に力も無くなって来たし
 走れない、倒れそう・・・」





身体が一瞬、
浮いて。
紀沙羅ちゃんが遠くに観えて
あたしの名前を呼ぶ声と
あのヒトがあたしの名前を
呼ぶ声が、重なった気がした。




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