「俺とキスしてみない?」




「ぁ、えと
 し、失礼しましたぁッ」




痛々しくズキズキという
心臓を抑え笑みを溢す。
その笑みはたぶん。
心と同じように
痛々しい笑みだったんだろうけど。




「あたし邪魔ですよね、
 ぁの今出て行くので、、、」




女の子は
(邪魔すんな早く出てけ)
そんな想いが眼に現れていて。。



するりとベットから抜け出し
保健室のドアに飛びついた。




「し、失礼しました、」




怖くなった。
オトコのヒトって
好きじゃなくても
簡単にキスできるんだ、
あの様子じゃぁそれ以上も。。





怖いのと哀しいのと寂しいので。
涙が零れた。
さっきまであんなに熱かったのに
今の腕や顔は酷く冷たくて、


すると



「りんご」




あたしを呼ぶ、
あの声が聴こえた。




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