狼執事とお嬢様♡~ある日の狼~

「お初にお目にかかります。樹里様。
矢野 俊と申します。」



スッと頭を下げて丁寧に名乗る男。



矢野?

コイツのことか…



コイツも誰かの執事やるってことか…



「俊クンねッ♪
娘をよろしくねー♪」

「はい。」




気さくに会話をする矢野を樹里様。


娘ってことは…



他にもお嬢様がいるってことか…?




でも、凛城家には長女と長男しかいないはず…





長男に仕えるのか?

でも…娘って言ったよな?

俺にも、矢野にも…




再度耳に入ったノック音。


俺は扉に目を向ける。


聞くのは3度目の樹里様の軽い返事。



その返事を合図に入ってきた男に、俺は愕然とした。





「海琉…?」



< 13 / 52 >

この作品をシェア

pagetop