狼執事とお嬢様♡~ある日の狼~
「失礼致します。
神谷 海琉と申します。」
俺の声は海琉には届かなかったのだろうか?
傍まで歩み寄るとスッと樹里様にお辞儀をした。
俺と、矢野と、海琉が3人綺麗に並んでいる。
未だに俺は整然と入ってきた海琉から目を離せずにいた。
不意にぶつかり合う視線。
「…」
「…」
フッと微笑んだ海琉。
釣られて俺も笑う。
まさか、もう1度会えるなんてな?
この日は凛城家に3人で一部屋の空間に寝泊りをした。
この日…この日からだった。
俺等3人が、互いに大切な仲間同士になったのは。
そして翌日、俺の思いを覆すお嬢様と出会うことになる……