amoroso



「…う~ん。」


「香音、お願い。トモ君に香音のこと紹介したいし。」


と 可愛く言われてしまい

香音は仕方がなく

「いいよ。」

と 言った。





ふっと


『♪~』

香音の耳に音が聴こえ

次の瞬間

ライブハウスに響き渡る。



そして…


歌声がさらに加わる。



「!!!」


香音は
今までに感じた事がないほどの衝撃をうけた。


香音はすぐさまステージを見る。


そこで歌っていたのは

金髪の人だった。

たぶん男の人だろう。

顔は前髪で隠れてよく見えないが
時折見える顔は中性的で女とも思える。

ただ 骨格が細いけれどしっかりしていて
やはり男なんだろうと思った。


でも

その人の容姿なんかより

香音はその歌声を聴いていた


心を揺れ動かせるほどの歌声


上手いとか下手なんて関係ない


なんて 言えばいいのか分からないけど

初めて聴く歌声だった


強く 鋭く

心に突き刺すような


周りの事なんて気にならないほど


その歌声に

歌っている金髪の男を見ていた…




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