amoroso
音楽室
ライブハウスに行った日から
一週間が経った
香音は
いまだにあの歌声を忘れずにいた…
「すみません!」
「香音さん 音程外すなんて有り得ません。やる気がないなら、帰りなさい。」
「本当にすみません。」
と 香音はボイストレーニングの先生に頭を下げる。
「…これで何回目ですか?これ以上やっても仕方がないので、今日はもう終わりにします。」
と 部屋を出て行く。
「先生…。」
香音は数秒扉を見つめ
そして うつむく。
「香音。」
と 声が聞こえて前を向くと須藤がいた。
「…須藤さん。」
「先生に聞いたわ。今日は何回も間違えたそうじゃない。…いや 一週間前くらいから、あなたは上の空だわ。デビュー前の大切な時期なのよ。自覚を持ちなさい。」
と 須藤に厳しく言われる。
「すみません。」
と 本日2度目の頭を下げる。
「私は厳しい事を言ってるかもしれない。それも全てあなたの為だから。
…今日はもう帰りましょう。家まで送るわ。」
と 須藤に言われ香音は帰宅する。