amoroso
香音は想像以上にスピードが出てる気がして
響に必死でしがみつく。
細身なんだけど
思ってたより広い背中に体を預けて。
「おい。いつまで くっついてるんだ?」
「えっ?!」
と 香音は顔を上げると
響がこちらを振り向いていた。
「着いたけど。」
「えっ、あっ。」
香音が周り見て
「海だ!」
と はしゃぎながら
バイクを降りる。
「先輩 海ですよ。」
「あぁ。」
と 響もバイクから降りる。
「すごい広い。」
香音は目を輝かしながら海を見ている。
「広くて当たり前だろう。海なんだから。」
「そうなんですけど。」
響はふっと鼻で笑いながら
「もっと近くに行かないのか?」
と 言った。