amoroso
旧音楽室に響き渡るピアノの音
『♪~♪』
あっ またこの曲…
先輩よくこの曲を弾いているけど
なんて曲なんだろう…
と 香音は気になって
響がピアノを弾き終わると
「先輩この曲ってなんて曲なんですか?」
と 聞いた。
「…知らない。」
「えっ?」
「曲名は知らない。…母がよく弾いていた曲だ。」
「思い出の曲なんですね?」
「どうだろう…。母は父からもらった曲っていつも弾いていたけど。」
「素敵。好きな人に曲をプレゼントするなんて。」
と 香音は言うが
「どうだろうな…。」
と 響は皮肉めいた笑みをした。
「いや、そんな事されたら絶対に幸せです。」