罪-ウラギリ-
「あのさ、葵」
葵の元に、亜弓が来た。
「華恋が何言ったか知らないけど、うちは葵の事、キライじゃあないよ。」
葵は思わず亜弓を見た。
「ホント?」
「うん!うちら、幼稚園からの友ダチなんだから!」
葵の顔がほころんだ。
「ありがとう…!」
「でも、華恋さ、生意気じゃない?何様?」
「あの子、人の気持ち分からないのかな?」
「きっと今まで、何にも嫌な事なく生きてきたんだね。」
「ワガママ過ぎだよ。お嬢さま?」
「アハハ!確かに」
「でも、葵さぁ…復讐したくない?」
「え?…まあね」
「しようよ!!だったら」
亜弓はにやついて言った。