ヤクビョウ神†天使の微笑み†
「ありがとうございます」



 受付から右手の方に、円柱状で、壁が透き通ったエレベーターが2つあった。

 刹那と雫の2人は、今1人のサラリーマン男性が入っていった方に一緒に乗せてもらう。



 エレベーターはゆっくりと加速して、一度3階で止まるとさっきの男性がここで降りて、その後もエレベーターは上昇し始める。

 途中、雫は床に消えたり、天井から現れたりして刹那をからかっていた。



 やがて減速が始まり、刹那と雫の2人だけになったエレベーターは、“30階”と書かれたプレートが点滅するフロアで止まった。

 2人は左に曲がって奥にある1つの立派な扉の前で立ち止まり、そこに掛けられてある札を確認する。

「“社長室”」

『さ、入りましょ。
 風邪で休んだ分取り戻さなくちゃ!』

 そして刹那は扉をノックする。
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