あなたが見えない
―みつめあい―
ざわざわ・・・

「こころ、おはよう」

・・・

「こころ?」

・・・あぁ。

ここが・・・

「高校生活の・・・」

・・・幕開け??


「・・・こころ!!!」

・・・ハッ・・・

「ごめんごめん、ぼーっとしてた。なに?」

「もう、今日からこんなテンションで平気なの?」

「だいじょぶだいじょぶ」


犬飼 こころ 15歳

ついに、高校デビュー。

そして中学からの親友、

相川 紗奈  おなじく15歳


別に将来の夢なんてないし、

いきたい高校もなかった。

だから・・・

「わたし、獣医師になりたいの」

そういう紗奈はこの“市橋獣医高等学校”に行きたいというから・・・

だから私もなんとなくついてきた。

「――――にしても人多いねー、保護者いれなくてもざっと300人はいそう・・・」

・・・確かに。

今年の入試倍率は高かったらしいから・・・

そんななか無事入学することができた私たちは幸運だったのかもしれない。

「入学式会場こっちだって」

「うん」

でも・・・男の人も・・・いる。

やっぱ動物が好きなひと・・・なのかな?


―入学式 本番―

・・・でた。

校長のお決まり長~~~~~~~~~いハナシ。

しかもどうでもいいことばっか。

疲れるだけ・・・。

みんなもそうだよね?

あーいう話、一番じゃま。
< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop