あなたが見えない
「――――では・・・これにて第34回市橋獣医高等学校入学式を閉式します」

「礼!!」


ざわざわ・・・

「―――――――っ・・・んーーーーーーっ!やあっとおわったぁ~~」

「ああ疲れた~~っ」

「見てよ、クラス貼り出されてるっ」

「いこう!」

紗奈といっしょになれたら・・・いいな

「えーーっと・・・あっ私1組だ。こころは?」

「うーんと・・・あっあった!!1組!!一緒!!!」

「うそッまじ!?やったぁ!」

うれしい~!!

なんかついてるかも!

運いいな、今日!!!


「ねえ紗奈、クラスいってみよ」

「おっけ~」


――――――――ドンッ!!

いっ・・・

た・・・

「ご、ごめんなさい!」

やば・・・

「いや、オレのほうこそ・・・ゴメンね」

「いえっ!」

「もう・・・なにやってんのよこころ・・・」

「え・・・エヘヘ、ちょっとはしゃぎすぎちゃったかな・・・?」

「もう。」

やさしい人でよかった。

もしあの人がガラ悪い人とかだったりしたら・・・


・・・

・・・


ゾッ!!!

寒気が・・・><

に、してもかっこいい人だったな。

背高かった~。

2年生とか・・・3年生??

まあ・・・先輩だろうな。

「ついたよこころ」

うっ・・・

「わ・・・」

「すご・・・いね」

「・・・ウン。いろんな意味で・・・。」
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