本日は雨天なり 【完】
「マタネ、愛」
「うん、またねレイン」
約束のない「またね」に可能性があるのか‥
少し不安だったケド、そんな不安は必要なかった。
幾日か経った日のコト、また雨が降った。
レインからもらったピンクの傘をさして道を歩いていたら、目の前からレインがやってきた。
「レイン!!」
「愛、久シブリ」
「久しぶりだね、レイン
変わらないなぁ」
青い瞳、明るい茶色の髪の毛、私よりも少し高い身長。
全てがレインだった。
「スグニ変ワラナイヨ、愛」
「そぅなんだケドね」
レインは楽しそうに笑った。
「レイン、あの日から何処にいたの?
私探したのに見つからなかったよ」
あの日から、私はレインの姿をいつの間にか探していた。
ケド、レインは決して見つからなかったのに‥
今日、雨の日、いとも簡単にレインを見つけた。