本日は雨天なり 【完】
レインと別れた途端、ドキドキと心臓が鳴り響く。
ケド、今の私にはこの感情が何なのかはわからなかった。
「レイン‥」
雨空に向かって、そぅ小さく呟いた、あの日。
そして、ある日
その日は雨は降っていなかったケド、今にも降りそうなどんよりした空だった。
今日はレインにもらった傘も持ってない。
早く帰ろうと、足を速めに動かしてる時
「愛!!」
後ろから誰かに呼ばれた。
「レイン!!」
「愛、時間イイデスカ?」
「うん、いいよ」
改まった言い方に少しドキッとするも、私はレインと公園のベンチに座った。
「レイン、どぅしたの?」
「愛、落チ着イテ聞イテ」
「ん?」
「僕、死ヌカモシレナイ‥」
「え?」
突然の言葉、理解ができなかった。