陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
「こた」

名前を呼ぶと同時に、ふっと辺りが少しだけ明るくなった。
少し肌寒く感じられていたのが暖かくなり、時折パキンという音が聞こえた。


「大丈夫か?」

聞かれて小さく頷いた。

「ごめん。探しにきてくれたの?」

聞くとこたは首を横にふる。

「探してはいない。お前が飛び出したのを後をすぐに追ったからな」

こたの言葉に苦笑した。

「迷惑かけてごめんね」

「いや」

こたの言葉は短いけれど、様子のおかしい幸姫を心配していた、ということはわかった。




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