陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
何度も何度もゴロゴロと布団の中で寝返りをうつ。


と…トイレ行きたい……


行っていないことを思い出したとたん、急に行きたかったわけでもないのにトイレに行きたくてしかたなくなってきた。

「ダメだ…」

部屋を抜け出した事が小十郎にばれて怒られる事と、このまま朝までトイレを我慢する事を天秤にかけた結果。


「いない…よね?」


襖を開けて、きょろきょろと辺りをうかがい、誰もいないことを確認すると、そっと部屋を出て行った。


神様、どうか誰にも見つかりませんように!


必死で祈りながら、幸姫はトイレへと向かった。


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