陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
「はぁー、すっきりすっきり」

無事に誰にも出会うことなくトイレに行けて、幸姫はご満悦だった。

「さて、誰にも見つからないうちに…」

足音をできるだけ立てないように、そろそろと廊下を歩く。

と、ふと部屋とは反対方向の廊下に、月明かりが差し込んでいるのに気づく。


そう言えば、昔は流れ星をよく探したっけ。


早く部屋に帰らないと、と思いつつも、足は勝手に、月明かりの方へと向いていた。



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