陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
月明かりに照らされたその人は、まるでこの世の人とは思えなかった。

透き通るように綺麗な肌。
月明かりによく映える綺麗な黒髪。
キリッとした目鼻立ちに、長い睫毛。


「綺麗…」

思わず口からこぼれたその一言に、男はくっと笑った。

「それは俺のことを言ってんのか?」

男はそう言うと、幸姫の頬にすっと指を這わせた。

「えっとぉ…!?」

思わず声が裏返る。
男の子と付き合ったことなど、生まれてこの方、一度たりともない幸姫は、軽いパニック状態になった。


なんなんだコイツ!?


心の中でそう思いつつも、どうしても目をそらすことができず、ただじっと、お互い見つめあう形になっていた。



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