陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
「んっ…」

かくん、と頭が落ちて、ふと目が覚めた。


あー…もしかして寝ちゃってた?


目を擦りながら体を起こす。


星を見てて、そのまま座り込んじゃって…ん?


ふと、肩から布が落ちるのがわかった。

「おりょ?」

覚えのないその着物を手に、首を傾げていると、隣から声がした。

「目が覚めたか」

瞬間、幸姫の体がピキッと硬直した。


…やばい、誰だ?こえはあのおやぢじゃない。
けど、バレたら張り倒される!


「あの、すみませ…」

とりあえず謝っておけと思い、苦笑いを浮かべながら声の主の方を向いた。



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