陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
「何をしている、早く逃げろ」

小太郎は、ぐいっと幸姫の肩を掴むと、戻ってきた政宗のほうへと押しやった。

信長が立ち上がるのを見ると、ピィッと指笛を吹いた。

「もうそこまで火の手は回っている。上へ逃げろ」

小太郎の言葉に、幸姫は首を横にふった。

「だめ、こたも一緒じゃなきゃ」

「逃げろ」

小太郎にぴしゃりと言われて、一瞬ひるむ。

「…俺からまた、主を奪わないでくれ」

小太郎の言葉に、はっとなる。

「こい、幸姫」

政宗がぐいっと腕を引っ張る。

「俺なら大丈夫だ。信用しろ」

小太郎が笑って言う。

「…絶対だからね。必ず、戻ってきてよ!」

そう言うと、幸姫はぐっと歯を食いしばり、政宗と一緒に、小太郎に言われたとおり、上へと向かった。


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