あの音をもう1度

ピアノ ちょっとしたヒミツ♪

-------……
------…



「そうか…。詩乃さん認めてくれたんだ」


涼太の顔がゆるむ。





「うん…」



すごく嬉しかったな。


隠し事がなくなったからか心が軽くなった。









今は、放課後の音楽室。


コンクールまで日が迫ってきていよいよ大詰めの状態。





「で?俺を敵視してた楽さんはなんか言ってた?」




うぅ…ι


やっぱり気付いてたんだ。



まぁ、あれだけ殺気出してたら鈍感の人も気付くかι




「楽兄も一応認めてくれたみたい」



「一応?」




そう。

実はあの後にもう1つ出来ごとがあった。




「うん…。最初は『他の男と一緒に練習なんてさせられん!』て言いだして…」


< 109 / 255 >

この作品をシェア

pagetop