あの音をもう1度
「あぁ…。そこ?」


涼太は苦笑した。




うん。私も最初はそう思った。



楽兄曰く、ピアノを弾くこと自体は反対どころか大賛成みたい。


けど…涼太が私の指導者だって知るとかなり反対された。


音楽室に2人きりとか言ったら殺されそうな勢いで・・・・なんとかお母さんと2人で説得したι





「それで…結局どうなったんだ?」



「えっと…『奏に触れたり手を出したら殺すッ!』だってさ…」



度が過ぎるシスコンに困り果てる。




「あっ。そういえばなんで涼太お母さんとあんなに仲良かったの?」



いくら仕事上、関係があったからといってあそこまで仲良くなるもの?


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