あの音をもう1度
バルトニアさんはテキパキと本棚から3冊の楽譜を取り出した。
「あ、ありがとうございます」
そのうちの1冊を手にとって見た。
わぁ~!素敵な曲。
今まで知らなかった曲。
しかもイメージにぴったり。
他の2冊も全然雰囲気は違うものの今回には、合っている。
それにしても…
「どうしてピアノの楽譜を持ってるんですか?」
バルトニアさんはバイオリンニストなのに…
「ああ。僕は仮にも音楽家。
オケを組むこともあるし、ある程度の楽譜は目を通すようにしているのさ。
まぁ、趣味っていうのもあるんだけどね!」