あの音をもう1度
「ありがとうございます。頑張ります!」
「うん。また困ったことがあったらいつでも相談して。
涼太くんは忙しいからね」
「は・・・・えっ?」
涼太、忙しいの?
「あれ?涼太くんから聞いてないの?」
バルトニアさんは驚きだという目をする。
そういえば、私は涼太のことをなにも知らない。
鈴宮音楽グループの御曹司で、昔ピアノをしていて、私にまたピアノを弾かせるために転校してきた。
涼太は私のことを知ってるけど
私は…誕生日も好きなものもどんな風に感じているのかも知らない・・・