あの音をもう1度
「奏も充分すごいと思うけどな~っと、もう奏の家に着いたよ。

…でも…何回見てもこの家は立派だね~」



栞が私の家を見上げて言った。



「ほんと…」


私は少しため息をついた。



そう。私の家は他の家に比べて大きい。



私はこんなにいらないとは思うけど…




「じゃあね~♪」


栞と別れて家に入った。




「ただいま~」



「おかえりー!!奏♪」


玄関に入った途端、勢いよく抱きつかれた。



もうこれは、ほぼ毎日になりつつある。



私は一呼吸をおいて、その人物に声をかけた。



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