赤い糸は意外な所に・・・

朝弥の過去

涼が叔母の家を出ようとしていた頃、朝弥はとある料亭で住み込みで働きながら、涼を探すための路銀を稼いでいた。

(あ、お客さんだ。)

「いらっしゃいませー!」

「あ、久しぶりやな、朝弥はん。」

「!?」

「うちのこと、忘れたん?」

「い、いや・・・。」

「朝次さん(朝弥の偽名)どうかなさったんですか?」

「い、いえ・・・すいません、ちょっとこの方と話をしてきていいですか?」

「少しだけなら。」

「ありがとうございます。」

「朝弥はん、じゃ、こっちへ。」

「ああ。」
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