赤い糸は意外な所に・・・

闇の中の危機

夜…

「湯殿はこちらです。」

「ありがとう。」

「お背中、流しましょうか?」

「…いや、結構…。」

「では、ごゆっくり。」

「………もう、大丈夫かな…?」

(背中流してもらったら確実に女子ってバレる…はぁ…仕方ないか。さて、入ろう。)

真夜中の湯殿は不気味なほど静かだったが涼は気にしてなかった。

(…そういえばあの日もこんなに静かな夜だったな…朝弥に…)

ガタッ!

「!誰!?」

「あっ…お侍さん、あんたやっぱり女子だったんだな…!」

「!!」
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