飴色蝶 *Ⅰ*
私は彼女を、ソファーに
座らせてあげた。

その時、触れた彼女の体が
小刻みに震えていた。

この震えを止めて

あげられるのは

貴方しかいない

あなたしか・・・

一尾始終を見ていた支配人が
彼女の元へ近寄り、雑巾で
床の血をサッと拭いた。

「支配人、今日はもう
 お店は閉めるわ
 私の体調不良が原因だと
 お客さまにお話して丁重に
 帰って頂いてください
 お願い・・・」

彼女は、気が動転しているのと
恐怖から腰が抜けて
その場所から、動く事が
できなくなっていた。
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