飴色蝶 *Ⅰ*
私に触れる事を戸惑う庵に

私は聞いてみた。

「脱げよって言わないの?」

すると彼は、ほんの少し
微笑んだ後

「言ってほしいの?」

彼は、意地悪を言う。

私は、黙って頷いた。

庵は、私の服を脱がせ
ただの布地と化した洋服を
そっと置いた。
  
そして彼の手が、私の首筋に
触れた。

彼に触れられるのは

二度目なのに

私の体に緊張が走る。
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