リリと魔法の王国
少年が、
――クルリ――
と、帽子を回すと…
そこにイカの形をした、巨大なロケットが現れました。
「さあ、これに乗ってお行き。」
二人がロケットに乗ると、ロケットは勢いよく発車し、
物凄いスピードで、二人をもとの世界へ運びました。
―バシャン、ゴトン―
大きな音がしたので、
アンが外に出てみると…、
そこにリリの姿がありました。
「リリ!会いたかったわ!」
アンはリリを抱きしめます。
「それにしても、どうして…?」
アンは首をかしげます。
リリが見違えるほどに美しく、
まるで買ったばかりのように、新品だったからです。