不良BOY
「はい??」
私の頭の上には?マークばっかり。
「痛いの痛いのとんでけーっっ!!」
そして何を言うのかと思うと、大きな声でそう叫んだ。
「痛いのとんでいった?」
横山くんが私の顔を覗き込む。
いや、そう言われても…。
てか痛いの痛いのとんでけーって幼稚すぎない??
あなた本当に中3ですか?
そう考えているとおかしくてなって自然と笑いが込み上げてきた。
「何笑ってんだよ優奈。」
「いや別に!あーすっかり痛いのとんでいっちゃったあ!あはは!」
普段の私なら「幼稚すぎ。そんなんで痛いのとんでいくないでしょ?」とか言うのに口から出てきたのは思ってもない言葉だった。
バカみたいだけど
本当に
痛みとんでいったかも。
「おお!マジ?やったあ!」
横山くんといると元気になれる。
私にとって横山くんの言葉が一番の手当てなのかも。