不良BOY
それから2人でいろんなことを話した。
あっという間に時間は過ぎ、時刻は7時。
「私、そろそろ帰るね。」
もうちょっと横山くんと一緒にいたかったけど、
いつまでも横山くんに甘えるわけにはいかないよね。
「おお。分かった。てか優奈そんな怪我してんのに1人で帰れる?」
横山くんは優しいね。
私のためにこんなに心配してくれて。
「だ、大丈夫。」
私はベッドから立ち上がろうとした。
その時、足に激痛が走った。
「いてて…」
「やっぱ大丈夫じゃねえじゃん!!俺がチャリでお前の家まで送ってやる!」
横山くんは足を抑えている私を見て言った。
「え、でも…」
「いーから遠慮すんな!」
そして横山くんが私の前にしゃがんだ。
「外までおんぶしてやるよ。」
「え?いいよ別に!!」
私は焦って答えた。
「いいから!どうせお前、俺のチャリ置いてるとこまで歩けないだろ。」
「う…そうだけど…」
でも、だからって…
「ほら早く!」
「……う、うん…」
急かされ、私は横山くんの背中に乗った。