BABY×DOLL
「セリカ!やめなさい!セリカ…っ!」

「こんなのウソよね?遠藤さぁん!何かの間違いだよね…?ドラマか何かの宣言よね?」

真実を知りたくて、あたしは遠藤さんにすがりついた。

「彼の結婚会見は本物よ!セリカ…貴女は森島に騙されたのよ!」

遠藤さんがハッキリと答えた。

──何にも聞こえない

『そんな事ない!』

って、そう思いたいのに。一番認めたくない事実を彼女に突きつけられる。

──騙されたの?
ウソだったの?

愛の言葉も
プロポーズも

全てが偽りで
ただ夢を見ていただけだったの?

恋はなかったの?


「うわぁぁぁぁぁぁ……ん…!」


あたしは泣き叫ぶしかなかった。

ただ裏切られたのよりも辛い。こんな身体…どうすればいいの?

あたしは興奮し、錯乱していた。遠藤さんが医師を呼び精神安定剤を投与されて…ようやく静まる。

『──今夜はここに泊まっていく事にしたわ。明日の朝、迎えに来るから』

遠くから遠藤さんの声が聞こえる…

ぼんやりと、夢と現実の境目で話しをしてるみたいだった。

『──セリカ、落ち着いたら考えて』

「…何…を…?」








『いつ中絶の手術を受けるか?よ…』
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