空色の初恋
『なんだ…やめないんだ。』
『やめる?なんで?』
首を傾げてみせる。
今更、どうしろというんだ。
これが、今の私なんだ。
1番疎んでいる行為だとしても、やめるつもりはない。
あの優しい少女が見たら、と思うと、胸が痛んだ。
『そう、別にどうでもいいけどさ。俺、そういうの嫌いだから、俺の前ではやめてくれない?』
確かに嫌いそうだな。
常に無表情だし。
でも、あんたには関係ないしね。
『私が何しようと勝手でしょう?』
聞いた岡部の眉間に軽く皺ができる。
怒った……?
『だから、不快なの。どうせ3年間クラス同じなんだろうし。』
苛ついた声だった。
岡部が怒った処を見たのは、後にも先にも、この時だけ。
これが、半年前の事。