空色の初恋



天井をボーッと眺める。


分からない。


分からない。


何が起きた?


クラスに転入してきて。


隣の部屋に引っ越して。


それは、つまり


いつも近くにいるということだ。


何故?


これでは、施設を出た意味がないではないか。


忘れたかったのに。


アイツなんて、思い出したくないのに。


全く忘れることは無理だけど。


あの存在は、嫌な思い出を甦らせるだけ。


幸せだった頃の思い出も、総て後悔にしか繋がらない。





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