きみのペット


強く握られた手

離すことができない視線

声にならない声





触れられた手から火が出るように熱い
このまま飛び出るんじゃないかな
ってゆーくらい心臓がバクバクうるさい


あたしは、あたしを真っ直ぐ見つめる
ハチミツ色の瞳に吸い込まれて


時が止まったような長い時間
ただ沈黙が続いた。


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