禁煙する倭ノ宮桔梗と泣き出さない〝たたりもっけ〟
┣┫
┣╋┫
┣╋╋╋┫
┣╋╋╋╋╋┫
┣╋╋╋╋╋╋╋┫
┣╋╋╋╋╋╋╋╋╋┫



「ただいま、戻りました」

「おう、おかえり。……ところで、辻井さんには会うたかの?」

「弥栄子さまに? ……いいえ、お会いしておりませんが」

「うむ。まあ、だろうの。向かった先が違う」

「さようで。……あるじさま」

「んむ?」

「あのおのこ、そろそろ限界かもしれませぬ」

「そうか。……菓子は」

「受け取らずじまいにございます。今日など、わたくしの声に耳も傾けず」

「なるほどのぅ。祟りは、起こりそうかね」

「今まではうまくいっておりましたが……今度ばかりは」

「ふむ。……香蘭や」

「はい」

「辻井さんを、守ってやっとくれ」

「承知いたしました」



┣╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋┫
┣╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋┫
┣╋╋╋╋╋╋╋╋┫
┣╋╋╋╋╋╋┫
┣╋╋╋┫
┣╋┫
┣┫
< 48 / 92 >

この作品をシェア

pagetop