純恋愛
何もいわずに、鎌田 慎は、あたしの横を通りすぎていった・・・
「鹿、だいじょうぶ?」
「大丈夫じゃない~」
「噂どおり怖かったね・・・」
「やばいやばい、マジやばい、マジ死ぬ、放課後リンチされる」
「ごめん、あたし何もできない」
「そんな~はるかたすけてー」
「救急車は呼んであげる」
「死ぬー」
あーもう、人生終わる!!と思ってたけど
ぶつかった日から、ちょうど1週間
鎌田 慎にもあわなかったし、呼び出されることもなかった
「よかったじゃん、何事もなくて」
「でも、クラスも学年も教えなかったし。ずっと探してたのかも」
「えーそれはないでしょ」
「そーかなあ」
「あ!噂をすればなんとやら」
「げっ!逃げよ、逃げよ」