純恋愛



何もいわずに、鎌田 慎は、あたしの横を通りすぎていった・・・



「鹿、だいじょうぶ?」

「大丈夫じゃない~」



「噂どおり怖かったね・・・」

「やばいやばい、マジやばい、マジ死ぬ、放課後リンチされる」



「ごめん、あたし何もできない」

「そんな~はるかたすけてー」



「救急車は呼んであげる」

「死ぬー」



あーもう、人生終わる!!と思ってたけど



ぶつかった日から、ちょうど1週間



鎌田 慎にもあわなかったし、呼び出されることもなかった



「よかったじゃん、何事もなくて」

「でも、クラスも学年も教えなかったし。ずっと探してたのかも」



「えーそれはないでしょ」

「そーかなあ」


「あ!噂をすればなんとやら」

「げっ!逃げよ、逃げよ」








< 16 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop